<概要>
本展にて哲学者・金澤修氏(西洋古代哲学・比較思想)をお迎えし、異分野とのコラボレート「美術と哲学の対話」を試みます。
―――――――――
私たちには、戻るべき場、始まりのスタイルがある。
けれど、いや、だからこそ、時には「そこ」を離れたくなる。
超えていくこと、創りかえていくこと、新たな姿になること...
だから出会っても「あなた」は「わたし」だとわからないかもしれない。
でももし気づいたなら?そのときはこう言ってください。
「どこかでお会いしましたね」
越境と邂逅。朧げな記憶。頼りないけど確かな気持ち。全ては「ここ」で。 (金澤修)
<会期・会場等>
埼玉会館 第1展示室
〒330-0063 さいたま市浦和区高砂3-1-4(浦和駅[西口]から徒歩約6分)
2025/3/8(土)~16(日)会期中無休 10:00~18:00(最終日は17:00まで)
[展示作家]/
acubi.xxx(あくび)、
浅野彌弦、
菊池遼、
熊谷美奈子、
佐々木俊明、
須惠朋子、
高草木裕子、
高島芳幸、
田中宏美、
戸野倉あゆみ、
村上郁、
諸貫きよ恵、
山口真和
■アーティスト・トーク
3/9(日)14:00~15:30
作家が自作について解説、質疑応答をします。
事前予約不要、参加費無料。
展示会場へお越しください。
■コラボレーター金澤修氏と出品者によるトーク・セッション
3/9(日)16:00~
事前予約不要、参加費無料。
展示会場へお越しください。
■開催趣旨
~作品って何だろう
制作現場の外側から~
或る写真家は言った。
カメラを使って制作することは、ココロをカタチへ移し入れること、その意味で制作は翻訳に似ている、と。
翻訳は、わからないモノをわかるようにするやり方だ。
ココロにはカタチがない。ココロは見えない。
けれど、ココロは作品に訳されることでカタチを得る。カタチは見える。
確かにそうだ。
そう考えてみれば、あそこに建っているビルも、コンビニのビールも、スマホの画面も、きのう歩いた道も、すべて誰かのココロにあったものが、カタチをとって現れたモノなのだ。
僕たちが生きている街は、僕たちが出会うすべての世界は、「作品」で満ちている。
それらは全て、他者のココロが、そういうカタチに翻訳されたモノなのだ。
僕たちはいつも誰かのココロと一緒にいることになる。
でも、あなたは知っていますか?
それが誰のココロから出てきたモノなのかを。
街中と違って、今日、会場で出会う作品は、誰のココロから流れ出てきて、どう翻訳されたのか、あなたにはハッキリわかるはず。
もしかしたら、そのカタチに、あなたはどこかで出会っていたのかもしれません。
もしかしたら、そのココロの持ち主を、あなたはもう知っているのかもしれません。
そんなときは、あなたのココロの中を、もう一度見直してみてください。
今回の「どこかでお会いしましたね」のテーマは、異業種としての哲学者と作家とのコラボレートです。そこで、自称・哲学者の僕が、制作現場の外側から作家たちを眺めてみました。
(金澤 修 /
東京都立大学非常勤講師・研究員
専門 古代ギリシア・ローマの哲学、比較思想)
■金澤 修(かなざわおさむ)プロフィール
・1968年生まれ
・東京都立大学客員研究員、東京工業大学、千葉大学、学習院大学、日本女子大学(その他)非常勤講師。
・主な担当科⽬として、古典ギリシア語、ラテン語、古代中世哲学史など。
・専門は古代ギリシア・ローマの哲学・倫理学、ヘレニズム期の異⽂化接触、比較思想。具体的には、ヘレニズム期およびローマ期に至るプラトン主義の解釈の系譜、ヘレニズム期におけるギリシアとインドの⽂化的接触と翻訳の問題等。
・著書に『内在と超越の閾』共編(知泉書館)、『原子論の可能性』共著(法政大学出局)、『世界哲学史 1』共著(ちくま書房)、『⻄洋古典学のアプローチ』(晃洋書房)。
・翻訳にアリストテレス『動物誌』(上下)共訳、同『宇宙について』(岩波書店)。
競争的研究費(科研費 直近10年)
2024-2026 研究代表者
課題「バクトリアにおけるギリシア思想のインド文化への拡大、翻訳による融合と両文化の対話」
2021-2023 研究代表者
課題「ヘレニズム辺境のギリシア思想の東漸とインド思想からの還流、相互応酬の統合的復元」
2017-2019 研究代表者
課題「ヘレニズム・ローマ期の地理的辺境におけるプラトン主義宇宙論の受容と再生産」
2014-2016 研究代表者
課題「ガイウス学派におけるプラトン解釈およびその⾃然観の解体と再生」
<協賛>
Gallery Pepin、三代目満作煎餅
*ご協賛のお願い
会期最終日の3/16まで、記録集作成のためのご協賛を募集しております。
記録集に社名等を掲載し進呈させていただきます。
[お問合せ・ご連絡先]
さいたま市の美術家をつなげる会 jointsaitama@gmail.com
掲載の社名等と送付先ご住所・お名前等をご連絡お願いします。
<出品作家>
acubi.xxx (あくび)
東京都生まれ
2012 夏色の目眩(Art Lab NOCT、東京)
2013 あくび秘め展(Indian Summer、東京)
2014 パリ日本選抜作家展(GALERIE MONA LISA、パリ)
2015 わたしの妄想 写真展 〜おしべとめしべとあくび〜(EARTH+、東京)
2018 Image:(ギャラリー カメリア、東京)
2019 Vivid展/Monochrome展(ゆう画廊、東京 -’21)
2019 あおぞら DE アート(TOKYO SQUARE GARDEN、東京)
2022 美の精鋭たち2022 〜十花の毒〜(宇フォーラム、東京)
2023 遠州横須賀街道ちっちゃな文化展 第23回(美の精鋭たち+α)(静岡 -’24)
2024 ウルトラスーパーExtra 2090 ハードコア(ときわ座、東京)
その他、imc(東京)、つぎのカーブ(東京)、ギャラリーツープラス(東京)、アートスペース草(神奈川)、ラ パン アジール(千葉)、RED CUBE
ギャラリー(東京)、art lab Melt Meri(東京)などで個展/グループ展

《参考作品》
浅野 彌弦 ASANO Mitsuru
1977 名古屋市に生まれ
2002 東京造形大学卒業
2003 東京造形大学母袋教室研究生修了
2002 トキ・アートスペース(東京)('04, '06)(個展)
2014 アートプログラム青梅2014 青梅市美術館 青梅織物工業協同組合施設 吉川英治記念館(東京)
2015 swith point (東京)(個展)
2017 ギャラリー檜C (東京) (個展)
2020 Arte viviendas展 CASADUCUARA(コロンビア ボコタ)
2021 巡回展 guayupe galleria(コロンビア ビリャビセンシオ)
2021 日本遺産 桑都・八王子展 高尾599ミュージアム市民ギャラリー(東京)八王子市内で不定期に巡回展開催
2023 Contact#4 渋谷ヒカリエ8/CUBE (東京)
2024 第回「点の解」展 横浜市民ギャラリー(横浜)(個展形式)
2024 巷房・1 (東京)(個展)

《参考作品》
菊池 遼 KIKUCHI Ryo
1991 青森県生まれ
2023 東京造形大学大学院 造形研究科造形専攻美術研究領域 博士後期課程 修了
2023 「Let me see your…」(NEWoMan横浜、神奈川)
「いろとこころ」(東京造形大学、東京)
「EUKARYOTE GROUP SHOW2023」(EUKARYOTE、東京)
「なりきりのあとで」(府中市美術館市民ギャラリー、東京)
「unreachable」(GALLERY MERROW、東京)
「parousia」(EUKARYOTE、東京)
2024 「存在の輪郭、輪郭の存在」(MEDEL GALLERY SHU NISEKO、北海道)
「釘を打つ(打たれる)」(POOL SIDE GALLERY、石川)
「真実はそれが真実であるからでなく有意義であるから、
我々の生活に価値があるのである」
(EUKARYOTE・アートかビーフンか白厨、東京)
その他、展示多数。

《参考作品》
熊谷 美奈子 KUMAGAI Minako
東京都生まれ
1995 東京造形大学美術学科I類(絵画)非具象研究課程修了
2009 埼玉県・小川和紙技術継承者育成講座 修了(5年間)
2004 トーキョーワンダーウォール入選作品展(東京都現代美術館)
2006 和紙のしごと大賞展 (市内公共施設等 長野県飯山市、入選)
2008 川口百景(川口市立アートギャラリー・アトリア、埼玉、入賞)
2011 Gateway Japan(The Torrance Art Museum, Los Angeles, USA)
2014 どこかでお会いしましたね(うらわ美術館他、埼玉、'15-'20,'22,'232)
2018 はるかな時のすきまで(旧田中家住宅、埼玉県川口市)
2019 CON展 2019 en ASHIKAGA(旧大島毛織、栗田美術館等各施設他 栃木県足利市)
2020 美術と街巡り/さいたま国際芸術祭2020(Free Style Antiques他)
2022 十花の毒(宇フォーラム美術館、東京都国立市)
2023 またお会いしましょう/さいたま国際芸術祭2023(埼玉会館)
その他、ギャラリーサージ(東京) 、銀座九美洞ギャラリー(東京)、トキ・アートスペース(東京)、藍画廊(東京)、ギャラリー檜(東京)、art lab Melt Meri(東京)で個展

《参考作品》
佐々木 俊明 SASAKI Toshiaki
2013 個展『沈着』(SPACE K 代官山、東京)
2015 個展『浸出』(ギャラリーカメリア、東京)
2017 『Exposition Jeune Photographe Japonais』(Galerie planète rouge、パリ、フランス)
2017 『Negative, then』(ART TRACE Gallery、東京)
2017 個展『充血』(ギャラリーカメリア、東京)
2018 『A.W.P Selection 2018 -次世代を担う写真家たち-』(リコーイメージングスクエア銀座 ギャラリー A.W.P、東京)
2018 『BEYOND the PHOTO -瞬きも忘れて-』(つぎのカーブ、東京)
2018 Fotofever 2018(Carrousel du Louvre、パリ、フランス)
2019 『Contact #2』(表参道画廊+MUSÉE F、東京)
2020 『Contact #3』(表参道画廊+MUSÉE F、東京)
2023 『Contact #4』(渋谷ヒカリエ 8/CUBE 1, 2, 3、東京)

《参考作品》
須惠 朋子 SUE Tomoko
1975 東京都生まれ
2003 女子美術大学大学院美術研究科修士課程美術専攻(日本画)修了
2006 創画展(東京都美術館、'15-'24)
2013 どこかでお会いしましたね(~'17うらわ美術館、'18-'20、'22-'23埼玉会館)
2016 美術新人賞デビュー2016 準グランプリ
2021 第8回 東山魁夷記念 日経日本画大賞展(上野の森美術館、東京、第9回 '24)
2022 美の精鋭たち2022 十花の毒(宇フォーラム美術館、東京)
HIRAETH 須惠朋子 /岩野雅代(松坂屋上野店、東京)
2023 須惠朋子 五十嵐桃子 展 ~清澄風景~ (art space ruriro・埼玉)
さいたま国際芸術祭2023「創発inさいたま」 (埼玉会館、さいたま市プラザノース・ノースギャラリー)
その他、WALLS TOKYO(東京)、SAN-AI GALLERY(東京)、宇都宮東武、学習院女子大学文化交流ギャラリー(東京)、NANAWATA(埼玉)、Gallery Pepin(埼玉)、ONVO SALON(埼玉)、ギャラリー和田(東京)、Oギャラリー(東京)、アートプレイスK(埼玉)などで個展。グループ展多数。

《参考作品》
高草木 裕子 TAKAKUSAKI Hiroko
1963 千葉県生まれ
1991 第20回 現代日本美術展 (東京都美術館、東京)
2002 Art Scholarship 2001 現代美術賞展 (Live-Ⅱ、東京)
2005 西湖芸術博覧会 (浙江省世界貿易中心、杭州、中国)
2009 いのちを見つめる (ノース・ギャラリー、埼玉、-'13)
2013 どこかでお会いしましたね (うらわ美術館他、埼玉、-'20、'22)
2015 アートアイランズTOKYO (大島、新島、東京、-'17、'19、'20))
2016 かがわ・山なみ芸術祭 (旧琴南中学校他、香川、'18、'20、'22)
2023 さいたま国際芸術祭2023「創発inさいたま」またお会いしましょう-対極を超えて-(埼玉会館)
その他、京二画廊(東京)、なびす画廊(東京)、Gアートギャラリー(東京)、ギャラリー宏地(東京)、埼玉県立近代美術館、Gallery Onetwentyeight(NY、アメリカ)、masuii R.D.R(埼玉)、Gallery青藍(東京)、いりや画廊(東京)、アートギャラリー絵の具箱(東京)、ギャラリーモーツァルト(東京)、artgallery&Legion(東京)などで個展

《参考作品》
高島 芳幸 TAKASHIMA Yoshiyuki
1953 茨城県生まれ
2023 50th現代アーチストセンター展「ビジュツ行動セヨ」(東京都美術館)
NOTHING(ギャラリー湯山/十日町)
精神産物構想2023 もののあはれ、いしのあらわれ 高島芳幸×勝田徳朗(SPC GALLERY/東京)
HAKOBUNE(旧磯浜青少年センター/三浦)
2024 「光の差す場所を二人で眺めてみる」川口佑+高島芳幸(Gallery and Café DODO/東京)
2024 遊・桜ヶ丘現在進行野外展(原峰公園/多摩市)
瑛九へのオマージュ展(柳沢画廊/さいたま)
主な個展
1999 「関係 July.1999」(真木画廊/東京)88.89.93.95.97.
2003 平面と立体の間-インスタレーション・高島芳幸-(うらわ美術館/埼玉)
2017 「用意されている絵画-シカクヲカク-」(ギャラリ一現/東京) 01.05.07.09 .10.12.14.16
2019 「用意されている絵画-視覚・関係・所有-」(アトリエ・K/横浜)15.
2022 「用意されている絵画-イキルシカク-2」(トキ・アートスペース/東京)20.
2023 「 『楽風』に入る。ミズモヲカク 」 (ギャラリー楽風/浦和)
2024 「用意されている絵画-その風景/場への距離に 色を注す-」(SPC GALLERY/東京) 03.

《参考作品》
田中 宏美 TANAKA Hiromi
1978 埼玉県生まれ
2002 女子美術大学大学院美術研究科修士課程美術専攻洋画修了
2003 関口芸術基金賞(柏市民ギャラリー、千葉)
美術誕生(八王子市夢美術館、東京)
2009 VOCA展(上野の森美術館、東京)
2010 art expo MALAYSIA(CONVENTION CENTRE, Kuala Lumpur, Malaysia)
2013 どこかでお会いしましたね(うらわ美術館他、埼玉、-'23)
2017 アートアイランズTOKYO(伊豆大島、東京、'18)
2023 さいたま国際芸術祭2023「創発inさいたま」またお会いしましょう-対極を超えて-(埼玉会館)
その他、Oギャラリー(東京)、啓祐堂ギャラリー(東京)、PNB-1253(埼玉)、Gallery Pepin(埼玉)で個展

《参考作品》
戸野倉 あゆみ TONOKURA Ayumi
1964 新潟県生まれ
2011 Fresh winds / ガルドゥール アイスランド -’12
2012 View: Equinox / ロキシュキス リトアニア
2013 蜘蛛の女王ー3つのドレスの物語 / アートスタジオDungeon 東京
2014 アートアイランズTOKYO国際現代美術展 / 東京伊豆大島・新島 -’15, ’19, ’20
2017 第20回我孫子国際野外美術展 / 千葉
2018 Visible-Invisible / フリブール スイス
2019 アートアイランズTOKYO in 小笠原 / 東京小笠原諸島父島
2021 個展 "つちたま" / SYP GALLERY / 東京
2024 個展 ”位置と存在” / SPC GALLERY / 東京
2024 "THE TRANSIT OF VENUS ACROSS THE SUN" / ロドリゲス島 モーリシャス

《参考作品》
村上 郁 MURAKAMI Kaoru
2004 多摩美術大学 美術学部 絵画学科 版画専攻 卒業
2008 Central Saint Martins College of Art and Design, BA Fine Art 卒業
2008 「群馬青年ビエンナーレ」群馬県立近代美術館(群馬)
2009 「共依存的、見えない都市」個展、GalleryQ(東京)
2010 「TAMA VIVANT II ポイケド・ジャナイ」
多摩美術大学、代官山セドナ、パルテノン多摩(東京)
2017 「光る知覚」アキバタマビ21、東京
2018 「対流風景/Convective Scenery」53美術館(広州、中国)
2019 「光のひとつ」個展、Vient Arts Gallery(高崎)
2021 「STILL LIFE」 La Chartreuse(アヴィニョン、フランス)
2023 「中之条ビエンナーレ2023」旧梅月(群馬、-’15、’17’、’21)
2024 「神戸六甲ミーツ・アート beyond 2024」六甲山芸術センター(兵庫)

《参考作品》
諸貫 きよ恵 MORONUKI Kiyoe
1986 東京都生まれ
2010 個展(トキ・アートスペース、東京、’11、’12、’13、’15)
2012 個展(すどう美術館、神奈川)
2014 個展(ギャラリーなつか、東京)
2017 個展(ギャラリーせいほう、東京)
2022 個展(いりや画廊、東京)
2024 個展(東京ガーデンテラス紀尾井町、東京)
2024 個展(いりや画廊、東京)
その他、スパイラルガーデン(東京)、武蔵野美術大学(東京)、田中造形美術研究所(神奈川)、すどう美術館(神奈川)、三鷹市美術ギャラリー(東京)、ギャラリー其乃伍(東京)、ギャラリーせいほう(東京)などでグループ展

《参考作品》
山口 真和 YAMAGUCHI Mana
1987 東京都生まれ
2018 踏青 Auf die neue Boden(ZAPbeijin、北京)
2019 パン屋と絵 #10(ドイツパンの店タンネ、東京)
昇華のモルフォロジー / Morphology of Sublimation(Komagome 1-14 cas、東京)
2021 The Shark(ドイツ文化会館、東京)
2022 rinse a broken face away / make a new shadow 壊れた顔をすすぐ /新しい影を作る(L'arte、東京)
Nightgazer(GALLERY KTO、東京)
隣り合う景色(CAFE&SPACE NANAWATA、埼玉)
2023 RUINS(GALLERY KTO 新宿、東京)
工芸アートフェア金沢 2023(ハイアットセントリック金沢、金沢)

《参考作品》